前回の投稿からかなり時間が空いてしまいましたが、今日は台湾の商標出願の料金システムについてご紹介します。まず、台湾知財局に商標出願する際の出願費用は、紙で出願する場合は3000台湾元、オンライン出願の場合は300台湾元が減額されて2700台湾元となります。(現在はほとんどがオンライン出願だということです)
これだけなら分かりやすいのですが、このほかに「1区分の中の指定商品の数が20を超えると、商品1個あたり200台湾元を加算」、「35類の小売役務を5つを超えて指定した場合は、小売役務1個あたり500台湾元を加算」という2つの加算システムがあります。
さらに、台湾知財局が提供する商品・役務リスト「電子申請系統参考名称」(日本でいう「類似商品・役務審査基準」のようなもの)に記載されている商品・役務のみを指定した場合は300台湾元が減額されるのですが、日本ではあまり知られていないようです。ちなみにこの情報は台湾知財局の中文版のページには説明がありますが、英語版のページでは説明が見つけられませんでした。(英語版のページを見る人は自国の出願を基礎として台湾に出願することが多いでしょうから、台湾国内の商品・役務リストに従って商品・役務を指定するケースはあまりないのかもしれません)このように、台湾では日本と比べてかなり複雑な料金体系になっているので、きちんと理解して使いこなすのはなかなか大変だなと思います。
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